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2024年11月27日水曜日

遅ればせながら(2)

センター試験時代の英語は、単語の発音の問題や文法・語法問題等があり、

そちらで時間を稼いで長文にじっくり取り組む、ということができました。

しかし、共通テストではもっぱら長文読解ですから、とにかく速読が必要になります。

古い本ですが、「入試英文速読王伝説」という本が目に止まり、購入してみました。

いろいろな予備校の講師が、速く読むためのアドバイスをいろいろと披露しています。

特別な訓練が必要なわけではなく、すぐに実行できるものばかりです。

果たしてどれだけ効果があるか早速試してみることにします。








2024年11月18日月曜日

一安心

1年生のAさんの数Aの「図形の性質」の試験問題を見せてもらいました。

Aさん、「証明がたくさん出たらどうしよう…」と心配していたのですが、

結局1問穴埋め問題が出ただけでした。

確かに3TRIALの問題だけ見ても、

配られている解答以外の証明がいくつか考えられる問題があり、

試験を受ける側だけでなく、採点する側の苦労も予想されるところではあります。

ただ、この分野の知識は、ベクトルのところで利用すると時間の節約になることがあるので、

今のうちにしっかり復習はしておいた方がいいでしょう。

逆に、ベクトルを使ってこのあたりの証明をすることもできるわけですが。

















2024年11月2日土曜日

遅ればせながら

今年の共通テスト英語リーディングを解いてみました。

あるサイトには「合格へのカギは第6問にあった!」と書いてありました。

配点が高いのでそういうことになるのかもしれません。

第6問のための時間を確保するために、

その前の各問題について、目安とされる時間を厳守するというのも一つの手でしょうが、

易しい問題を取りこぼしてしまう恐れもあります。

かと言って、第6問から解くというのも現実的ではないでしょう。

結局、多くの受験生が、時間不足で第6問に取り組むことになっているのでしょう。

正答率がかなり悪くなっているのもうなずけます。






2024年10月22日火曜日

短くても感動的

小学生のAさんに、「12歳までに読みたい名作100」という本の読み聞かせをしています。

2ページで1つの作品が紹介されており、こんなに短く要約して大丈夫だろうか、

と思っていましたが、実によくまとめられています。

読みながら、思わず涙が出そうになることもあります。

編者の方は相当苦労されたことでしょう。

本当は、Aさん自身に読んでもらいたいのですが。


2024年10月12日土曜日

新しい番組

NHK for Schoolで、また新しい算数の番組が始まりました。

これまでも高学年用のものとし「さんすう刑事ゼロ」と「マテマティカ2」がありましたが、

生徒に見せたときの反応はいまひとつでした。

今度の「算数バトル マスマスター」については、5年生のAさんの反応も上々です。

早く続編が見たいものです。








2024年10月9日水曜日

録音してみます

あまり勉強の意欲が湧かない中1のAさんに、

せめて毎日教科書を音読してみてはどうかと提案してみたところ、

教科書を音読して、それを録音してみたいという答えが返ってきました。

実は、Aさんのお姉さんも教科書を音読してICレコーダーに録音し、

私が後ほどチェックするということをやっていたのです。

教科書は学校に「置き勉」しているので、私が貸し出すことにしました。

長続きすればいいですが。






2024年10月2日水曜日

共通テスト現代文(2)

「共通テスト現代文マッピング解法」を読み終えて、

改めてなかなかよくできた本だという感想を持ちました。

限られた時間の中で、特に評論文をきちんと解釈して正しい選択肢を選んでいくのは、

普段から読み慣れている生徒でなければ無理でしょう。

しかし、選択肢の根拠を本文中で探していくというこの本のやり方なら、

多くの受験生がやれそうです。

それにこの作業はやってみるとなかなか面白いものです。

もちろん、著者が言うように満点を目指さず、

8割の得点で妥協するという姿勢は大事でしょう。






2024年9月23日月曜日

置き勉

中学生の保護者の方に、「試験が近いのに家ではさっぱり勉強しない。どうしたらいいか。」

と相談を受けました。

試験まで間がないので、学校で配られているワークをやるよう提案したところ、

「やるにはやっているが、ただ答えを見て〇×を付け、正解を書き込んでいるだけなので、

さっぱり身に付いていない。」とのことです。

確かに、そういったやり方では効果が薄いでしょう。

わからないところや間違ったところは教科書を見直しさせるように、とアドバイスしましたが、

今や「置き勉」で、そもそも教科書は持って帰らない生徒が多いようです。

これでは満足に家庭学習などできないでしょう。

将来的には、タブレットにすべての教科書を取り込むことになっているようですが、

差しあたって、もう1冊ずつ教科書を用意するしかないのではないでしょうか。

5教科で3,500円ぐらいしますし、ネットで注文すれば送料もかかりますが、

参考書や問題集をあれこれ買うよりは安上がりでしょう。

ほとんどの「中学生の勉強法」には、「教科書の音読が大事」と書いてあります。






2024年9月17日火曜日

モモ

5年生のAさんは、少し前に教科書で「モモ」を読んだそうです。

作者はミヒャエル・エンデで、その昔ヒットした映画、

「ネバーエンディング・ストーリー」の原作者でもあります。

そのエンデも通ったというのがシュタイナー学校で(中退したようですが)、

本人もシュタイナーには影響を受けたと語っていたそうです。

私もシュタイナー教育そしてルドルフ・シュタイナーについて、少し学んだことがあります。

横尾忠則さんが装丁を担当したシュタイナーの著書を何冊か購入しました。

ただ、その神智学(あるいは人智学)は、キリスト教をベースにしたオカルト的なものなので、

やがて興味を失ってしまいました。

「ネバーエンディング・ストーリー」の方は再映画化の話があるようです。













2024年9月6日金曜日

笑いが止まらない

5年生のAさんに、英語のフォニックスを教え始めることにしました。

早速、「P says p, p, pig」と松香フォニックスのカードを使って反復練習をしたのですが、

これにはAさん、大笑いです。

なぜおかしいのか本人は言いませんが、

「p, p,」というのがオナラを連想させるのかもしれません。

Pの次はBですから、こちらも笑いが止まらなくなるかもしれません。




2024年8月26日月曜日

夏休み明けテスト

高1のAさんに、数学の休み明けテストを見せてもらいました。

記述式の問題はほとんどないので、部分点をもらうことができないものばかりです。

期末試験と同じく問題数が多いので、その場で考えている時間はほとんどありません。

覚えている解き方を適用して、ひたすら計算するだけです。

ただ、素朴なやり方では時間が足りなくなるので、

いわゆる別解を知っている必要もあるようです。

もちろん、教科書や3Trialに載っているもので十分なのですが。








2024年8月23日金曜日

現代文参考書

最近、現代文の成績が低迷しているという高3のAさんに、何かいい参考書はないか、

アドバイスを求められました。

いろいろな参考書を引っ張り出してみたものの、「これだ!」と言えるものはありません。

ただ、Z会の「現代文キーワード読解」は、基礎力の付けるという意味では役立ちそうなので、

とりあえずこれを読むように言っておきました。

キーワードの解説の前に実際の入試問題があり、

これを読むことで入試の現代文に慣れるという効果も期待できそうです。

速読英単語に似ていますね。






2024年8月11日日曜日

漢文学習の効用 続き

明治以降、漢文の学習に取って代わったのが英語の学習だったと渡部さんは言います。

その目的は、英米人とコミュニケーションを取れるようになるため、

ということもあったでしょうが、やはり文献を読み解くことが主でした。

当然、漢文学習の手法が用いられ、英文法を頼りに、

英文を精緻に分析して解釈していくことになりました。

この過程で、漢学の場合と同様、英語と日本語の格闘が行われ、知力が開発されていった、

ということです。

ですから、英語の学習も数学の場合と同様、実用一点張りであってはならず、

今後も漢学的な「読み書き」、すなわち訳読や英作文の教育に力を注がなくてはならない、

と言います。

そして、その正当性を諸外国の例も挙げながら展開しています。



















2024年8月8日木曜日

漢文学習の効用

以前、テレビであるタレントが、「漢文なんて勉強して何になるの?

中国語の勉強に役立つわけでもないし。」といった趣旨の発言をしていました。

本当は、中国語の勉強に少しは役立つように思いますが、

この感想は多くの人に共通するものかもしれません。

ただ、他の教科にしても社会に出てからは役立たない、

という印象を持つものの方が多いようです。

例えば、数学で二次方程式、三次方程式、いわんや微分・積分を使う人は多くありません。

それでも、数学を学ぶことは知力の開発に役立つし、

微分・積分まで教える国を「文明国」と呼び、そうでない国を「発展途上国」と呼ぶ、

などと英語学者の渡部昇一さんは、

「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」という本の中で書いています。

数学について、こういった意見はよく聞かれます。

では、漢文学習は「知力の開発」に役立つのでしょうか。

その渡部さんは、明治時代の日本に殖産興業をもたらしたのは、

まさにそれまでの漢学の伝統であった、と述べています。

江戸時代までの日本人が、文字も構造も発音も全く異なる中国語の文献を対象に、

とにかくその内容を精密に読み取ろうと格闘してきたからこそ、

知力が鍛えられ、英語その他の外国語はもちろん、

西洋の進んだ科学技術も容易に習得できたと言います。

では、今でも知力を開発するために漢文の学習に力を入れるべきでしょうか。







2024年8月3日土曜日

復習は徹底的に

高3ともなると、かなりの頻度で模試があります。

せっかく高いお金を払い、時間をかけてがんばって解いたのですから、やりっぱなしにせずに、

同じ問題が出たら100点が取れるようになるつもりで復習をしてもらいたいものです。

本番で全く同じ問題が出るということはないでしょうが、得るものは多いはずです。

その際は、いきなり解説を読むのではなく、数学なら今度は時間無制限でもう一度取り組み、

英語なら、辞書を使って丁寧に精読してみるといいのではないでしょうか。








2024年7月30日火曜日

逆行的立案

数学の証明問題の解答を見ていると、ある操作を行うことで鮮やかに解決できているものの、

どうしてそのような操作を思いつくのか疑問になることがあります。

その辺りの事情は普通、解答、解説には書かれていません。

こういう場合、結論から遡って考えて解答を作っていることがよくあります。

森岡一俊著「受験数学Ⅰ」ではこれを「逆行的立案」と呼んでいます。

結論を「数文和訳」(これも森岡さんの用語です)して、目標を少しずつ手前に引き寄せる、

というのです。

それにしてもこの古い参考書、絶版ということもあり、

中古品がずいぶん高値で売られています。





2024年7月19日金曜日

軌跡

高2のAさんは、軌跡のところを勉強しています。

長岡先生によれば、軌跡は高校数学の最も難しい分野の一つで、

先生が子供のころは、「軌跡がわかったら奇跡だ」などと言っていたそうです。

Aさんは、必要条件だけでなく、

十分条件でもあることまで示さなければならないことがしっくりこないようです。

確かに多くの場合、ほとんど形式的な記述になってしまっています。

かなり前に宮高で使っていた東京書籍の教科書には、

そもそも十分条件であることを示す記述がありませんでした。

もちろん、同値変形であればいらないわけですが。













2024年7月13日土曜日

共通テスト現代文

共通テスト、あるいはセンター試験の現代文の過去問を解いてみて、

評論文に比べて小説の問題の正答率が悪いのが気にかかっていました。

「共通テスト現代文マッピング解法」という本を読んでいて、

その理由らしきものに思い当たりました。

評論に比べれば小説は読みやすいので、ついつい自分なりの解釈が入り込んでいたのです。


この本に書いてあるようなことの多くは、おそらく他の参考書にも書かれていることでしょう。

ただ、難問は捨てて、8割を目指すということには共感を覚えました。

共通テストではありえないことですが、各種の過去問解説本の解答、

さらには著者自身の解釈と大学側公表の解答が異なる、

ということがあり得るのが現代文ですから深追いは禁物です。







2024年7月2日火曜日

バイリンガルの子供

Crown English Communication 3に以下のような記述がありました。

"Oysters wear sneakers."という文が文法的に正しいか、5、6歳の子供に尋ねた場合、

モノリンガルの子供たちは"That's silly."言うが、

バイリンガルの子供たちは"It's silly, but it's OK grammatically."と答えるだろうとのことです。

バイリンガルの子供たちは、文の意味を無視して、

文法的な構造に注意を払うことができるというのです。


学校で英語を学んでいる日本の学生の場合、少々難しい英文を前にすると、

文法的な構造を無視して、わかりやすい意味を読み取ろうとする傾向があるように思われます。

文法に忠実に読めるようにはなるには、かなりの訓練が必要でしょう。

バイリンガルの子供の場合は、それが幼いうちから身に付いているというのは驚きです。

果たして、その秘訣はどこにあるのでしょう。















2024年6月24日月曜日

社会の教科書

テストを控えた3年生のAさんに、社会の勉強方法を尋ねられました。

ワークを何回も繰り返すというのはよくありますが、

いきなりワークに取り組んでも知らないことばかりで、やる気がなくなるでしょう。

まずは、教科書を通読することを勧めました。眠くなるようなら音読で。

私も改めて中学校の歴史の教科書を読んでみました。

全国水平社の集会で演説をしている「山田少年」の写真、印象に残ったので、

ネットでちょっと調べてみました。

教科書を読んでいるとこういった「寄り道」ができます。