不登校になるのは、もちろん成績不振だけが原因ではありません。
他の生徒との間の人間関係がうまくいかなかったり、
担任の先生との相性が悪かったりということがきっかけになることもあります。
また、勉強のために夜更かしをし過ぎて、学校に間に合うよう起きられなくなってしまった、
という話も聞いたこともあります。
不登校が続いて高校を中退し、通信制の高校へ移った場合、
高校卒業後の進路はどうなるでしょう。
県内のある私立高校の教材を見たことがありますが、内容は非常に簡単なものでした。
教科書も一番易しいものが使われています。
在籍する生徒の多くの学力を考えれば無理もないことでしょう。
授業も週1回程度なので、意欲のある生徒でも、
このカリキュラムに従って学習を進めているだけでは、大学進学は難しいでしょう。
ところが進学実績を見ると、いわゆる難関大に合格している生徒も何人かいるようです。
これは、その高校に籍は置きつつも、生徒本人が独自に勉強を進めていった結果だと思います。
実際、通信制高校の学習室に毎日通って、独学で英検や数検の一級を取り、
中国語の勉強や数学オリンピック等の問題に1日10時間取り組んでいる、
という高校1年生についての記事を読んだことがあります。
この生徒の場合、むしろ全日制の高校では制約が多すぎて、
思う存分力を伸ばせなかったのではないでしょうか。
そういったやる気のある生徒には、
映像授業で勉強できるというN高S高なども選択肢に入ってくるかもしれません。