ラベル その他 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル その他 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年8月11日日曜日

漢文学習の効用 続き

明治以降、漢文の学習に取って代わったのが英語の学習だったと渡部さんは言います。

その目的は、英米人とコミュニケーションを取れるようになるため、

ということもあったでしょうが、やはり文献を読み解くことが主でした。

当然、漢文学習の手法が用いられ、英文法を頼りに、

英文を精緻に分析して解釈していくことになりました。

この過程で、漢学の場合と同様、英語と日本語の格闘が行われ、知力が開発されていった、

ということです。

ですから、英語の学習も数学の場合と同様、実用一点張りであってはならず、

今後も漢学的な「読み書き」、すなわち訳読や英作文の教育に力を注がなくてはならない、

と言います。

そして、その正当性を諸外国の例も挙げながら展開しています。



















2024年8月8日木曜日

漢文学習の効用

以前、テレビであるタレントが、「漢文なんて勉強して何になるの?

中国語の勉強に役立つわけでもないし。」といった趣旨の発言をしていました。

本当は、中国語の勉強に少しは役立つように思いますが、

この感想は多くの人に共通するものかもしれません。

ただ、他の教科にしても社会に出てからは役立たない、

という印象を持つものの方が多いようです。

例えば、数学で二次方程式、三次方程式、いわんや微分・積分を使う人は多くありません。

それでも、数学を学ぶことは知力の開発に役立つし、

微分・積分まで教える国を「文明国」と呼び、そうでない国を「発展途上国」と呼ぶ、

などと英語学者の渡部昇一さんは、

「英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なし」という本の中で書いています。

数学について、こういった意見はよく聞かれます。

では、漢文学習は「知力の開発」に役立つのでしょうか。

その渡部さんは、明治時代の日本に殖産興業をもたらしたのは、

まさにそれまでの漢学の伝統であった、と述べています。

江戸時代までの日本人が、文字も構造も発音も全く異なる中国語の文献を対象に、

とにかくその内容を精密に読み取ろうと格闘してきたからこそ、

知力が鍛えられ、英語その他の外国語はもちろん、

西洋の進んだ科学技術も容易に習得できたと言います。

では、今でも知力を開発するために漢文の学習に力を入れるべきでしょうか。







2024年5月11日土曜日

コスパが最悪 続き

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/33682

こちらの記事の中に、仕事で必要な英語力の話が出てきますが、

外資系の企業で働いていた友人のことを思い出しました。

だいぶ前に、会社で社員の英語力向上を図っていた時期があり、

英会話学校に通わせられたり、TOEICを受けさせられたりしました。

確か、彼のTOEICの点数は500点台の前半だったように思います。

がんばっている割には点数が伸びず、かえって下がったこともありました。

英会話学校にも美人講師に会うためにだけ通っていたようなものですから、無理もありません。

奥さんに点数を聞かれて、下がったとは言いにくかったため、

成績表を前回と同じ点数に改ざんして見せたこともあったそうです。

そんな彼ですが、日々外国人の上司を相手にし、イギリス、中国、

タイなどへの海外出張も何度か経験してきました。

英語力は今一つでも、技術があれば仕事は何とかなるという好例でしょう。




2024年5月9日木曜日

コスパが最悪

ネットで下のような記事を見つけました。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/33682

おっしゃる通りでしょう。

英語で食べていくには、どれだけ時間と労力と費用がかかることか。


こんな話を聞きました。

子育てが一段落して、少し前にある会社で働き始めた女性の話です。

詳しい仕事の内容はわかりませんが、ホテルの業務管理をしている会社のようです。

その女性は、私立文系の大学出身ながら数学が結構できるため、

社内の同年代の他の女性に比べるとかなり良い給料をもらっているのだそうです。

ただ、もし理系の数学まで勉強していたら、

さらに何万円かの給料アップにつながっただろうということです。


もちろん、英語が他の教科に比べてコスパが悪いとしても、

好きな人は英語を勉強し続けるでしょうし、仕事にはつながらなくても、

別の意味で恩恵を受けることは多々あるでしょう。









2024年4月1日月曜日

心構え

ある同業の方が以前話していました。

きちんと説明した数学の問題を生徒が試験で間違えると本当にがっかりしてしまうと。

責任感が強いのでしょうか。

私も前はそうだったような気がしますが、今はそれほどでもありません。


以前こんな記事を書いていました。

https://abejuku.blogspot.com/2019/03/blog-post_6.html

学生時代に習わなかった「統計的推測」を一から勉強してみて、

改めて新しいことを身に付けるのはそう簡単ではないことを感じる今日この頃です。









2024年2月17日土曜日

Duolingoを続けて

何人か生徒に紹介していたDuolingoを私自身使い始めて、1年以上が経ちました。

4,5日はサボった日がありましたが、救済制度があってずっと続いていることになっています。

ほぼ同時に始めた社会人の方は、半年ぐらいで挫折してしまいました。

よくできたアプリではありますが、やはり飽きてくるのでしょう。


中国語の方も何とか続けられています。

スピーキングはかなりでたらめですが、採点の甘さに助けられています。

中国語を日本語に訳す問題の中に、日本語の語句を並べ替えるものがありますが、

これはむしろ日本語の並べ替え問題と言えるでのではないでしょうか。

中国語の文を読む必要もありません。

「英語は得意な方ではないが、英語を日本語に訳すのはそこそこできる」

と言う中学生(あるいは高校生)が時々います。

その生徒は単語を日本語に置き換えて、日本語で意味の通る文を作っているだけなので、

やはり、国語の力がそこそこあれば何とかなってしまうということでしょう。









2024年1月11日木曜日

理想的な利用方法

個別指導塾に通いながら、塾で問題演習に時間をかけるのはもったいないことです。

自宅で問題に取り組んで、

わからないところを教えてもらうために塾に行くのが上手な利用の仕方です。

数学の問題集をやって答えを見ても、答えが簡潔すぎてわからなかったり、

英語の長文を読んでいて、意味がわからないところが出てきたとき、

そこをメモしておいて質問します。

もちろん、学校の授業でわからなかったことを質問するのもいいでしょう。

そういう問題意識を持っているお子さんには、実は指導もしやすいものです。







2023年10月15日日曜日

ある書き込み

ある掲示板で下のような書き込みを見つけました。

大手の塾講師(と思われる方)の書き込みです。

・合格実績と言っても、頭がいい子が勝手に合格してくるのが実態。

・できない子を引き上げられないから、できない奴はお荷物でしかないというのが本音。

・できる子は自分でやるから、指導者の力量がどうこうじゃない。

・合格実績も塾の実力じゃなくて、成績がいい子が自分の力で合格してるわけ。


多くの生徒を抱える塾・予備校では、当然、有名校に合格する生徒も多く、

学校側はそれを宣伝材料とします。

中には、特待生の授業料を無料にして、優秀な生徒を誘い入れるところもあります。

(同様のことをしている私立高校もあります。)

また、ある高校生が東大などに合格すると、出身高校はもちろんのこと、

本人が利用していれば、塾や予備校、

そして、通信添削の会社などがこぞって自社の実績として宣伝に使います。

(昔、自分の教えた小学生が後に有名大学に多数合格したということで、

自分の教育方法の成果だと主張している小学校の先生もいました。)


上の書き込みを書かれたのは、正直な方なのでしょう。






2014年12月31日水曜日

Taylor Swift

高校3年生の英語の勉強のために大学入試問題をいろいろ見ていたら、

Taylor Swiftのことを取り上げた英文がありました。

九州産業大学の今年の問題です。

まだ若い彼女ですが、これまでいろいろ苦労があったようです。

カントリーをベースにしているので、これから年齢を重ねても、

ずっとスターであり続けることでしょう。




2009年12月14日月曜日

教室

マンツーマンの個別指導塾でも、1つの部屋をパーティションで仕切っただけの教室では、

他の生徒が指導を受けている声が筒抜けで、

勉強に集中できないということは結構あるものです。

英文を大きな声で音読していたりしたらなおさらです。

また、他の生徒の目が気になるお子さんもいます。


私のところでは、教室内に他の生徒はおりません。

ですから、家庭教師に来てもらっているのと同じように集中して勉強できます。

また、授業と授業の間に時間を空けておりますので、

他のお子さんと顔を合わせることもありません。

学校の同じクラスの生徒が通っていても、卒業まで気づかないこともあります。

なお、教室は民家の1室で、看板も出しておりません。