中学3年生のA君、最近勉強に前向きに取り組むようになってきました。
受験に対して少々危機感を持っているようです。
というのも、宮古高校の定員が削減され、来年の受験からは、
宮古地区の受験生は全員合格とはいかなくなりそうだと聞いたからだそうです。
しかし、2025年、2026年のデータからは、
定員を減らしてもやはり定員割れになる可能性が高そうです。
それでも成績の良くない生徒は安全策を取るかもしれません。
来年は、久しぶりに少し緊張感のある受験になるのでしょうか。
今年も宮古地区の高校入試倍率はすべて1倍を下回っているので、
よほどのことがない限り、受験生全員合格ということになるのでしょう。
「よほどのこと」があって落とされた場合、いわゆる定員内不合格ということになります。
全国的には減少傾向で、県によっては0人、つまり受験しさえすれば必ず合格、
というところが増えつつあるようです。
昨年、あるいはその前にも、宮古高校では数字の上では不合格者が出ています。
「よほどのこと」があったのでしょうか。
ただ、ほとんどのお子さんは、高校受験に煩わされることなく中学校生活を送れるようになり、
いい時代になったと言えるかもしれません。
11月に塾に入った中1のA君、4時間の授業後に受けた期末テストでは、
数学が前回より40点以上上がったそうです。
元々本人がやる気になっていたところに、
私のところへ来るようになって刺激を受けた結果かもしれません。
本人もかなり気を良くして、他の教科もがんばりたいと言っています。
ただ、今のところ、A君のためにこれ以上時間を割けないのが残念です。
「残念ながら不正解です。正しくは
y=1000−25x
です。
1mあたり25gだから、x m使うと 使った重さは25x g。
元は1000gあるので、残り = 1000 − 25x になります。
チェック:
x=0 のとき y=1000(まだ全部残っている)
x=40 のとき y=0(ちょうど使い切る。1000 ÷ 25 = 40)
定義域は 0≤x≤40 ですね。」
これでわかるお子さんもいるかもしれませんが、
とにかくxと数字をくっつけてしまうレベルだと、理解できないでしょう。
わかりやすい解説を引き出すには工夫が必要です。
3年生のA君の成績表を見せてもらいました。
得意にしている英語は、100点まであと一歩というところでした。
(実は、英作文にはいくつか間違いがありましたが、細かいミスは減点しない旨、
問題用紙に書いてあります)
ただ、この高得点、私には少し納得のいかないところがあります。
というのも、これまでは問題を解かせなくても、
教科書本文の理解度を見れば生徒の成績は大体予想がついていたのに、
A君にはそれがあてはまらなかったからです。
つまり、A君の理解度はこれまで高得点を取っていた生徒ほど高くはなかったにも関わらず、
テストの点数は予想以上に良かったのです。
もしかしたら、A君はテストへの対処の仕方がうまく、
出そうなところをきちんと押さえるの得意なのかもしれません。
もしそうなら、他の教科でもその力を発揮してもらいたいものですが。
あるサイトに、小中学生用の教科書準拠問題集について、次のような式が載っていました。
市販品<塾用教材
教科書準拠問題集については、市販品(文理か新興出版社のものでしょう)よりも、
塾用教材の方が優れているということらしいです。
実際に比べてみると、市販のものはカラフルで付録等が数多くついているのに対し、
塾用教材は作りがシンプルで、問題数がかなり多くなっています。
これは購入者側から見ると、納得できる違いです。
市販品は、お子さんが自分で家庭で使うことを前提としており(親御さんがやらせたり、
教えたりすることもあるかもしれませんが)、
子供自身が取り組みやすいものでなければなりません。
一方、塾用教材を選ぶのは塾で、
お子さんの取り組みやすさはあまり重視する必要はありません。
さらに、次のような式もありました。
市販品<塾用教材<学校専用教材
ほとんどの学校で教科書準拠のワークを使わせていますが、
これこそが一番良い教材だと言うのです。
確かに、定期試験ではワークの問題がそのまま出ることもありますし、
あれこれ教材を使うより、これを極めるのが一番かもしれません。
お金もかかりませんし。
ただ、宿題として課されている場合、一度書き込んでしまうと後で試験前に復習する、
といったことができなくなります。
そこで、あらかじめコピーを取っておいたり、
フリマサイトに出品されている物を高値で(4倍以上!)買う親御さんもいるようです。
ところで、中学生の英語の学校専用教材に「エイゴ ラボ」(正進社)というものがあり、
オークションサイトではよく見られますし、宮古地区でも使っている中学校があります。
いろいろと工夫の凝らされた優れた教材だと思いますが、残念なことに、
このワークは教科書準拠ではありません。
単語帳こそ教科書に合わせて作っていますが、本冊の方はUniversal Editionということで、
各教科書に沿っていません。
(少子化で、各教科書に合わせた内容のものを作っていたのでは、
採算が取れなくなったからかもしれません)
ですから、お子さんが授業の進み具合に合わせて、
一人で勉強していくという使い方は難しいでしょう。
3年生のA君と英語のワークをやっていたら、こんな問題が出てきました。
Ken always gets up early.
これを「ケンのお父さんはいつもケンに…するように言う。」という文に書き換えなさい。
答えは、Ken's father always tells him to get up early. です。
「いつも」が「言う」にかかっているとするなら、この文でいいでしょうが、
「早起きする」にかかっているとすれば(元の文はそうなっています)、
alwaysの位置を変えなければなりません。
Ken's father tells him to always get up early. としたいところです。
ところが、これは「分離不定詞」と呼ばれ、「現代英文法講義」によれば、
「特に学校文法では非難される構文であるが、…」となっています。
ただ、ChatGPTで調べたところ特に問題ないとのことですし、実際、結構目にします。
中3のAさんへの指導が終わり、感謝状をもらいました。
絵も色鉛筆での手書きです。
小学生の頃から算数・数学が大の苦手で、
テストを受けるたびに「どうせまたできないだろう。」と思い込んでいたといいます。
「前よりも少し数学が楽しくなりました。」
「少し」という言葉が入っているところがなんとも言えません。
今年も宮古地区の高校入試は全学科定員割れで、おそらく受験生全員合格でしょう。
Aさんも心穏やかに受験の日を迎えることができるはずです。