あまり勉強の意欲が湧かない中1のAさんに、
せめて毎日教科書を音読してみてはどうかと提案してみたところ、
教科書を音読して、それを録音してみたいという答えが返ってきました。
実は、Aさんのお姉さんも教科書を音読してICレコーダーに録音し、
私が後ほどチェックするということをやっていたのです。
教科書は学校に「置き勉」しているので、私が貸し出すことにしました。
長続きすればいいですが。
中学生の保護者の方に、「試験が近いのに家ではさっぱり勉強しない。どうしたらいいか。」
と相談を受けました。
試験まで間がないので、学校で配られているワークをやるよう提案したところ、
「やるにはやっているが、ただ答えを見て〇×を付け、正解を書き込んでいるだけなので、
さっぱり身に付いていない。」とのことです。
確かに、そういったやり方では効果が薄いでしょう。
わからないところや間違ったところは教科書を見直しさせるように、とアドバイスしましたが、
今や「置き勉」で、そもそも教科書は持って帰らない生徒が多いようです。
これでは満足に家庭学習などできないでしょう。
将来的には、タブレットにすべての教科書を取り込むことになっているようですが、
差しあたって、もう1冊ずつ教科書を用意するしかないのではないでしょうか。
5教科で3,500円ぐらいしますし、ネットで注文すれば送料もかかりますが、
参考書や問題集をあれこれ買うよりは安上がりでしょう。
ほとんどの「中学生の勉強法」には、「教科書の音読が大事」と書いてあります。
猪口さんの覚え方はすごいですが、
https://abejuku.blogspot.com/2008/09/blog-post_14.html
もっと楽に覚えられる方法はないものかと思い、ネットで探していたら、
下のようなサイトが出てきました。
https://sawaruglyph.com/memory/
最初は目の不自由な人のための教材かなと思いましたが、
そうでない人にも覚えやすくなるという効果があるのだそうです。
試してみたくなりましたが、高価な教材なので二の足を踏んでいます。
触覚に訴えるということであれば、アルファベットのおもちゃなどで代用できるかもしれません。
ついでに、漢字の書き方の習得にも応用できないでしょうか。
ただ、書いてあるものを読んだり、書き写したりするより、
手で触った方が英単語にしても漢字にしても、親しみが湧くでしょう。
先日の読売新聞によると、
東京のある私立中学校の先生が1年生に英語で日記を書く宿題を出したところ、
ミスのない「素晴らしい英文」の日記が何人もの生徒から提出されました。
先生は生成AIの使用を確信し、「無料の宿題代行業者が現れたようなものだ」
と感想を漏らしたそうです。
生徒の生成AIの使用ではなく、むしろ先生の感想に興味を惹かれました。
きっと、宿題代行業者の手が入ったと思われるものに接したことが何度かあるのでしょう。
読書感想文や作文の代行の場合、出来栄えの程度も指定でき、
お金を積めば、コンクールで入賞できるレベルのものも書いてもらえる、
という話を聞いたことがあります。
小中学生が夏休みの宿題が終わらず、お父さんに代わりにやってもらうという話は、
マンガの中でよく登場してきたように思いますし、
実際、私の甥も父親に読書感想文を書いてもらったことがありましたが、時代は変わりました。
生成AIの登場で、確かに宿題代行業者の仕事は減るかもしれません。
今月から中学生となったA君に、「4月7日は何の日か知っていますか?」と尋ねられました。
「A君の誕生日?」
答えは、「戦艦大和が沈んだ日」とのことです。
ここから大和など軍艦に関するA君の蘊蓄の披露が始まりました。
きっかけは聞き忘れましたが、軍艦が大好きで、
広島の呉や横須賀などにも行ったことがあるそうです。
船の寸法から砲弾の大きさまで、実にいろいろと調べあげています。
こういった趣味があると、学校の勉強にも好影響があることが多いものです。
三国志か何かのゲームをきっかけに歴史が好きになり、
歴史だけでなく地理や公民まで得意になった中学生もいました。
軍艦の話題と言えば、英語ニュースを聞いていたら、
日本の何とか言うDestroyerのことが話題になっていました。
Destroyerとは往年の覆面レスラーではなく、駆逐艦のことだそうです。
中学生の数学と英語を専門に指導している同業の方が話していました。
最近は、一昔前なら考えられないような低い点数で宮古高校を受験しようとする生徒がいると。
この先生、かつては少々数学が不得意な生徒でも、
短期間のうちに大幅に点数を上昇させてきた方ですが、
そのような方でも手を焼くような生徒が増えているということでしょう。
合格しても高校に入ってから苦労するから、
志望校を変更するよう何度も忠告しても聞き入れないのだそうです。
入ってしまえば何とかなるだろうと思っているようです。
高校での授業の具体的な内容までは中学生には想像がつかないでしょうから、
無理もありません。
昔、宮古高校の数学の先生が、
「中学3年間の授業内容は、高校では1か月で終わらせられる分量だ」
というようなことを言っていたそうです。
さすがにこれは大げさかもしれませんが、高校数学が手ごわいことは事実です。
他にも、急に難しくなる科目がいくつかあります。
入試の点数が低かった生徒は、よほどの覚悟が必要でしょう。
公立高校の最終的な倍率が発表になりました。
宮古高校では、受験者全員が合格となったようです。
ある1年生に聞いたところ、全教科40点以下で合格した友人がいるそうです。
この友人は、中学の実力テストでも毎回同じような点数を取っていて、
入試で特に失敗したというわけではないそうです。
果たして、もっと低い点数の生徒がいたのでしょうか。
小学生の宿題として、国語の教科書の音読がよく課されます。
しかし、多くのお子さんはまじめに取り組んではいないのではないでしょうか。
学校から、音読を行なったことを保護者がチェックするシートが渡されたりするようですが、
子どもが自らチェックを入れたりしています。
小学生の学習法の本を見ると、国語に限らず、
すべての教科において音読が効果的であるとよく書いてあります。
ワークなどに取り組むのも悪くはないけれども、
その前にまず教科書をよく読みなさい、ということのようです。
これは中学生にも当てはまることでしょう。
特に英語については、昔から音読の必要性が強調されています。
音読は家庭で手軽にできる勉強法ですが、なかなか継続できません。
また、読めない漢字、英単語があると、保護者の方の手を借りなければなりません。
そこで、試しに、ある中学生に教科書の音読を宿題として課し、
その様子をボイスレコーダーに録音してきてもらうことにしました。
次の授業までにチェックして、読めない漢字、英単語は指導しようというわけです。