共通テスト目前となったこの時期ですが、
数学が得意で、模試では結構いい点数を取っているような生徒でも、
意外なことに教科書の内容を忘れていることがあるようです。
古いものですが、「苦手でもあきらめない数学」という本には、
「教科書だけでも偏差値60に届く」という記述があります。
やはり教科書をおろそかにしてはならないということです。
教科書に加えて、いわゆる教科書傍用問題集もマスターすれば、
かなりのレベルまでいけるはずです。
そして、そのような勉強方法を取った場合、
それ以外の参考書に手を出す時間はおそらく残らないでしょう。
ところが、そういう基本的な勉強はそっちのけで、
レベルの高い参考書で勉強したがる生徒が多いのも事実です。
同じものを繰り返すのは退屈ですから、目新しいものに挑戦したくなるのもわかります。
私自身、子供の頃はそうだったように思います。
そもそも勉強する気になれなければ話は始まらないわけですから、
そういった勉強方法もやむを得ないのかもしれません。