2023年5月14日日曜日

文意の把握

 「時・条件を表す副詞節では未来のことでもwillを使わず現在形を使うのは知っていますが、

Whoever wins will get the prize.などの文では、どうして現在形が使われるのですか。」

という質問に、ある予備校の先生が次のように答えられていました。

「結論を言うと、現在形を使うのに副詞節とか名詞節とかの節の種類は

あまり関係ないようなんですね。」


先生の答えが正しいのかどうかはともかく、質問の方はかなり端折った尋ね方になっています。

本当は、

「時・条件を表す副詞節では未来のことでもwillを使わず現在形を使うのは知っていますが、

Whoever winsは時・条件を表す副詞節ではなく名詞節ですから、

原則通り未来のことを表すにはwillを使うべきなのに、

どうして現在形を使っているのですか。」

とでも言いたいのでしょう。上のような聞き方でも分かる人には分かるのでしょうが。


こんなことが気になりだしたのは、最近読んでいる『論理トレーニング』という本の影響です。

だいぶ前に買ったものの、最初の方だけ読んで挫折してしまっていたのですが、

最近、再び手に取って読み続けてみると、とてもためになることが書いてあります。

国語、特に評論の読解には大いに参考になるのではないでしょうか。

「日本文化は日本人にしか理解できないなんて意見は、われわれには外国文化が理解できぬ

というにひとしい愚劣な意見である。特殊を前提にしなければ普遍性はありえないのだから。」

こんな一節に出会ったとき、深く考えずにわかったつもりになって、

何となくやり過ごしがちだと思います。

これについて、著者は「たいへん難解な文章である。」と素直に述べて、

「特殊を前提にしなければ普遍性はありえない」についてあれこれ検討しています。

くれぐれも「わかったつもり」にはならないようにしたいものです。