中学3年生のAさんと、国語の入試問題に取り組んでいたときのことです。
論説文の問題として取り上げられていたのは、「本の読み方 スローリーディングの実践」
の一部でした。
設問の1つに「『速読は、読書を読み終わった時点で終わらせてしまう読み方』について、
…これと同じ捉え方で、読書としての速読を表現している別の部分を、
本文中から10字以内で抜き出して、書きなさい。」というものがありました。
答えは、「明日のための読書」ですが、
「読書を読み終わった時点で終わらせてしまう読み方」=「明日のための読書」
という風に捉えることにAさんは抵抗があったようです。
確かに、この2つの部分だけ抜き出して比較すると、違和感が残ります。
実は、この「本の読み方 スローリーディングの実践」は以前購入していて、
読んだことがありました。
その中に、著者の学生時代の体験談が書かれています。
「私は、高校生のとき、国語のテストの点数があまり良くなかった。…
あるときから私は、本文と設問とを一続きの文章として読むことにした。…
私の国語のテストの成績は、瞬く間に上昇した。」
つまり、問題製作者の意図も読まなければならないということです。
この考え方を適用すれば、確かに先ほどの答え以外のものは見つかりません。