以前指導していたA君が大学生になって訪ねてきたとき聞いた話です。
A君はある個別指導塾のアルバイトを始めました。
その教室には高校生に化学を教えられる講師がいなかったため、
化学が得意なA君はずいぶんと重宝がられたそうです。
しかし、やがて彼は大きな悩みを抱えてしまいました。
その塾は、1人の講師が3人まで同時に教えることになっていたため、
時間の制約で、1人1人への指導が中途半端にならざるを得なかったのです。
根がまじめで、「ちゃんと分からせてあげたい」という気持ちを強く持っていたA君は、
アルバイトと割り切ることができず、生徒に対してちょっとした罪悪感を抱きながら、
指導を続けていたそうです。
「教わる方だけでなく、教える方にとっても1対1のほうがいいですね。」
とA君は言っていました。